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透明水彩ステイン

長引く咳は診断をしっかりしましょう。

昼間はまだ日差しがきつく感じることもありますが、朝晩冷えるようになりましたね。 朝晩の冷えがでてくると、秋が来たんだなあと実感します。


秋は肺の冷える季節です。当院にいらっしゃるお母さんたちも、「冷えると咳が出ます」と問診票に書かれていたりして自然にこどもの体調の変化を感じていらっしゃるのだなあと思ったりしています。

秋になってから、「咳がずっと長引いています。いろいろな医療機関を受診して痰をとるお薬や抗生剤を飲みましたが治りません」といったご相談を受けることが多くなりました。その咳は、乾いた感じで痰があまりからまず、夜昼関係なく出る咳です。

そんな場合、咳喘息かもしれません。一度喉の奥の気管支がかぜで炎症を起こしてやられ、その後ずっと粘膜がやけどのようになってなおらなくなり、咳がずっと続くのです。

そのような場合、普通の痰をとるお薬や抗生剤では治らず、抗アレルギー剤や漢方薬の併用で治っていくことが多いです。あまりにもひどい場合はステロイドの吸入も考えなければなりません。 反対に熱もなく、痰がからんだ咳が寝入りばなに続く場合、副鼻腔炎を起こしている可能性があります。 副鼻腔炎はエコーでも診断できますので、エコーで見たうえで鼻腔の処置と内服治療をしなければなりません。

このように、咳ひとつでも症状によって診断はさまざまですね。

常に患者さんが訴える症状がヒントになり、診断を行っていくことが大事だなあと思う秋の夜でした。

ちなみに下の写真は、保育園に通う息子のクラスの中で私一人だけ、締切を大幅に遅れて、こどもの運動会のお土産に、軍手で作った人形です。上の娘が絶対に「私のは?」とジェラシーに陥るのを予測して、最初から2つ作りました。 想像力を駆使する練習ができてよかった半面、夜なべはつらかった・・・・(T_T)



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