水遊びを楽しそうにしているこどもたちの姿には本当に癒されます。
小さいころに、水に対する恐怖心をなくすことってとっても大事だと思うのです。
お風呂で顔もつけられなかったこどもたちが夏が終わるころにはできるようになっていたり…
プール遊びは本当に大事で楽しい行事です。

みなさん、水いぼ(伝染性軟属種)って知っていますか?

赤くて小さいポツポツしているおできのようなものが皮膚に散在している場合、診断がつきます。
水いぼは伝染性軟属腫といって、ポックスウィルスによる皮膚の感染症です。このウィルスの特徴は、長く皮膚にとどまるところです。何と半年から一年は当たり前に皮膚の中に住んでいます。感染経路は皮膚を介してなので、水いぼをもっているこどもに接触することで感染します。それでも、ほっておいても90%以上は治癒するので、「プールを禁止する意味はあまりないというのが小児科医の見解です。

http://www.jocd.org/pdf/20130524_01.pdf
※ 上記のPDFは、日本小児皮膚科学会・日本臨床皮膚科医会の統一見解のPDFです。

水いぼに関しては、あくまで接触によってうつるので、プールの水を介してはうつらないというのがこの内容の趣旨です。
平成11年4月から感染症予防法が新たに施行され、文部科学省は学校における伝染病予防について、学校保健法を改正しました。この改正により、水イボは「通常、登園・登校停止の措置は必要ないと考えられる伝染病」であり、「原則としてプールを禁止する必要はない」としています。ただし、「二次感染のある場合は禁止」「多数の発疹のある者はプールでビート板や浮き輪の共有を避ける」とという文言も掲載されています。

二次感染とは?というと、伝染性軟属腫があるため、かきむしり、他のウィルスや細菌が入り込んだ場合 と定義できると思います。
体の中にこのウィルスに抗体ができるのに時間がかかり、抗体ができたら少しずつ徐々にとれていくので、それまでは増加の一途をたどる場合もあるんです。

そのタイミングと、プールが重なった場合…

まだまだ学会のこの統一見解や医学的な知見が幼稚園や保育園に広がっていないせいか、「この状態ではプールに入れません」と担任の先生に言われたと相談を受けることが最近よくありました。水を介してうつることがなく、皮膚の接触によってうつるということは、わんぱくな動きの激しいこどもたちが、普通に遊んでいて接触していることでうつることを意味しています。なので、本当にプールを禁止する意味はないのですが…

また90%は自然治癒するのがこのウィルスの特徴です。なので、かゆみを訴えない場合や数が少ない場合は放置しておくことも選択枝です。
ただ、かゆみがあったり、幼稚園や保育園でこれでは入れない、といわれた場合に、どうするか?ということが問題になります。

最初は、ヨクイニンエキスという漢方薬の服用。数が少なければこれで治ってしまう子供もいます。
長期間服用しなくてはなりませんが、それでも、このヨクイニンエキスはとってもおいしいので(他のお薬を何にものめない子があの粒粒を頂戴!!!といいます)長く飲んでもらうことはそれほど苦痛ではありません。ヨクイニンエキスでどうしても治らない場合、赤みやかゆみを伴う場合…
もう少し炎症を抑える漢方を飲んでもらうこと、かゆみを軟膏でおさえること、硝酸銀という液体を、ひとつひとつ水いぼの上に塗っていくことが選択枝になります。
硝酸銀を塗ると水いぼにいるウィルスは殺されていきます。
これで数は減りますが、完治というわけにはならないところが難しいところです。かといって、ひとつひとつをつまんでいく方法は水いぼが数十個に及ぶ場合、こどもにとってはとても苦痛です。
ペンレスというテープで皮膚麻酔をするのですが、それでもやっぱり痛いです。

もし、幼稚園や保育園でプールに入れないと言われて困っている…とお悩みの場合は、一度ご相談ください。
担任の先生や幼稚園、保育園と相談していきたいと思っています。

以下は水いぼのQ&Aです。参考にしてくださいね。

http://jspd.umin.jp/qa/01_mizuibo.html

いつかは抗体ができて、必ず消えます。なので、水いぼがまだある・・・と悩むのはやめましょう。

つきあい長いね・・・と思えるといいですね(#^^#)