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透明水彩ステイン

昨今の事態に思うこと

第二次世界大戦以降の未曽有の事態といわれる現在において、本当にするべきことは何か日々、迷いながら診療にあたっています。

 また世界に思いを馳せたとき、もし自分がイタリアで、「高齢者は助けないのが暗黙の了解」の中で、果たして心が壊れずにいられるのだろうか・・・もしくは、皆保険ではないアメリカで、貧富の差で診て貰えない人々がただ死んでいくのをみていく気持ちはどんなだろうか・・・と、今戦っている医師たちへ心からのエールを送りたい気持ちです。


 世界中の7割が感染し、抗体を持ったときにこの戦いは終わるとも、また古いBCGの予防接種率が高い国が死亡率が低いともいろいろな説がありますが、最終的な結論はまだ何も出ていません。

 最近の科学技術の進歩により、コロナウイルスの遺伝子は、すでにこの3月末で2000を超えていることが判明しています。人間の体の中で生き残るために、世界中で形を変えてすでに生きてきたのです。


以前は生物化学兵器ではないかといった陰謀論もささやかれていましたが、自然選択としか思えない小さな欠陥がいくつかあるそうです。つまりウィルスの顔がだんだん見えてきています。

 この姿を変えたコロナウイルスの遺伝子を解析することで、その出どころがどこか、また、感染スピードなどを監視することが可能ですが、そのためには世界が協力し合ってデータを出し合わなければなりません。

 そのような科学技術をすべての国が持っているわけではないでしょう。


 しかし、この情報はこれから何にも代えがたく貴重な情報となり共有されていくでしょう。現実にウィルスを死滅させ打ち勝つことは何より大事ですが、デマや怖れからではなく冷静な情報の積み重ねによって、世界中の人の恐怖心が和らぐことを願ってやみません。




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