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透明水彩ステイン

インフルエンザ予防接種の選択肢としてフルミスト点鼻液を導入します

フルミストとは、鼻の中に噴霧するタイプのインフルエンザ生ワクチンです。2003年にアメリカで承認され、2011年にはヨーロッパでも承認されました。現在では36の国と地域で承認されています。当初は小児において、注射型より有効であると推奨されていましたが、2016年にアメリカで注射型のほうが有効であるという報告があり、効果については見解が分かれています。ただし、カナダ、イギリスなどフルミストを承認している諸外国においては、継続して小児における推奨ワクチンとされています。日本では、2024年度、国内で製造されるワクチンについて承認され公的保障制度の対象となりました。インフルエンザ予防の一つの選択肢として接種をご検討される方はお問い合わせください。


フルミストの特徴

痛くない

従来のインフルエンザワクチンの注射と違い、鼻腔内にスプレーを噴霧するだけなので、痛みはありません。


接種回数が1回で済む

12歳未満の小児において、従来のインフルエンザワクチンの2回接種とフルミストの1回接種が同等の効果であることが証明されています。


効果が⻑持ち

従来の注射型インフルエンザワクチンでは皮内注射によって、血液中にIgG抗体を作るのですが、フルミストでは従来産生するIgG抗体のほかに、鼻腔や咽頭粘膜表面に免疫をつけるため、IgA抗体という、粘膜表面にできる抗体が産生されます。従来の注射型のインフルエンザワクチンでは、抗体保有期間は五か月程度ですが、フルミストではIgA抗体ができるという利点から、従来の注射型のインフルエンザワクチンよりも効果が⻑く、1年程度抗体保有期間が持続することが利点です。

従来の注射型のインフルエンザワクチンにはA型2種類、B型1種類の株が入っていますが、フルミストには、インフルエンザA型2種類、B型2種類の計4種類の株が入っています。


流行の株以外も予防

フルミストは、生きたウイルスで免疫を作ります。そのため、流行しているインフルエンザと株が違っても発症を軽症化させる作用があると考えられています。


・予防効果の比較

 従来の注射型インフルエンザワクチンとフルミストの比較の日本での治験はまだ数が少ないですが、ほぼ同等であるとの結果が出ました。

 海外での接種の歴史は長いので、予防効果がフルミストのほうが高いとする報告もあります。


・副反応は?

 フルミストは生ワクチンのため、噴霧後1週間以内に軽い風邪症状、特に鼻水がでたり鼻が詰まったり、のどが痛くなったりすることがありますが、重篤な症状の出現は報告されていません。鼻にワクチンを直接噴霧するので上気道症状を起こしやすいという観点でいえば、ロタウィルスの生ワクチンが胃腸炎症状を起こしやすいのと似ています。


・接種対象

 2歳から19歳未満


・接種費用

 8500円




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